アルベルトの体を押して。
ベッドに誘導して、座らせた。
…私は、今、お腹がすいているんだよ。
君のその張りのある肌に食らいついて、食べてしまおうか?

「…戯れるな」
「ふふ…」

まだまだ、私に対しての質問は渦巻いているんだろう?
…けど、それを言うのはもう少し後にしないか。

足の間に膝をついて、顎を取って上向きにして。首のライン、綺麗だね。

唇に。舌から先にキスをした。
舌先を口内に入れると、まるで犯してるようで。
だから、キスってそれだけで高ぶるんだろうなぁ、などと片隅で思う。

「ッ…セルバンテス」
「動かんでいいよキミは」

少し困った顔をしてるから、無視無視。
首筋にキスをしちゃえば、キミの顔は見えない。
そのまま、シャツのボタンを口で一つ一つはずす。
3つまで外して。
飽きて、
腹部のボタン一つに手をかけた。
…おや。

「熱いよ?」
「…いちいち説明するなっ…」

しっかりとした、フォーマルとはちょっと違う、くすんだ黒の布地を開いて。
其処を舐め上げると、頭上からはっきりとした息遣いの変化が聞こえた。
それをもっと強くさせるべく、唾液を使って滑り込ませる。
「っ、んう…」
アルベルトは、この、裏の真ん中辺りが弱いんだよね?
「ッ」
…少し、息が苦しい。

「はー…すごいよアルベルト?ここ」
抜き出して、指で先端をくすぐりながら。
はは、照れてる照れてる。
私の指、ドロドロだよ。

ドキドキして、止まらなくて。自分も気持ちよくなりたくて、
でも自分の其処に自分で手をやるより先に、衝動的に舌を出して指に絡みついたものを舐めとる。
そのまま、口に含んで。
目を上げると、アルベルトが目をそらしてるから。
そんなの、無駄、って耳元に口を近づけて
ぺろ
「-----!!」
「逃げるのかいアルベルト?」
「…貴様、…人がおとなしくしていれば」
「そのままおとなしくしていて良いよ」

見上げてる、目の前で。
スーツもシャツも、下も全部脱いじゃえ。
もぞもぞとやっていると、…視線。
「…見ていて楽しいかい?」
「暇だからな」
「んじゃ」
と、かがんで。
「おい、セルバンテス…、っ!」
さっきと同じように、喉の奥まで飲み込みながら。
後ろ手で右手に絡まったシャツを引っ張り抜く。
だって、暇なんでしょ、ンじゃ暇じゃなくしてあげよう。
何も、考えられなくなってしまいなさい。
しかし、コレをしながら脱ぐのはちょっと難しいもんだね…っと
手袋も、引き抜こうとして、…ちょっと考えて、やめた。

口元を少しだけ動かしてから、身体を起こして。ふぅ。
顎、疲れた。

「マニアックだな貴様は」
「そう?」

足元に絡まったままの服はもう気にしない。
そのまま、アルベルトの素肌の胸を押して。ベッドに仰向けに寝かせた。


さぁ、イコウ?私はこのぶっ飛ぶ瞬間がたまらなく好きでね…