ご近所ジョジョ物語
第2話・危機一髪・・・

                       

           とっさに逃げたはいいが、所詮子供の足。


  デーボ:くそ・・・追いつかれちまう・・。
       ん?デパート・・!人ごみに紛れちまえば、何とかなるかも?!


           デパートに駆け込む。アレッシーも当然入ってくる!
           騒然とする店内。が。誰一人として手を出すものもいない。


アレッシー:どこに逃げても同じさぁ。ひゃっははははは〜!!
  デーボ:・・・・しつこい!


           身を屈めて、洋服売り場の影に隠れる。
           と、その時!


 女子店員:ぼうや?どうしたの?
  デーボ:あ。
 女子店員:迷子かな?
  デーボ:・・・ち・・違う、です。
 女子店員:お母さんかお父さんは、どこかな?
  デーボ:今話し掛けないで〜?
 女子店員:どうして?
  デーボ:頼むから離れてくれ・・。
 女子店員:え〜?お姉さんのこと嫌い?
  デーボ:え?!そ、そういうんじゃなくって!
 女子店員:ほらお母さん探しにいこ?
  デーボ:それが一番まずいんだってば!!  

  
           当然気づくアレッシー。
           ゆっくりと、近づいてくる・・。


アレッシー:すいませんねぇ、ウチのガキがご迷惑を〜?
  デーボ:!!!てめぇ、なに言い出す?!
 女子店員:お父さんですか?
アレッシー:そうです。すいません〜。
  デーボ:誰がお父さんだ!!
アレッシー:俺様がお父さんだろう。さあコッチへおいでェ〜?!
 女子店員:・・・本当ですか?
アレッシー:何だとぉ?
 女子店員:この子が、こんなに怯えてるじゃないですか。
アレッシー:このアマ〜!俺を疑おうってのか?!
 女子店員:お客様?!なにを・・・!
  デーボ:いいかげんにしろこの酔っ払いガァ〜〜〜〜!!!!


            デーボ、持っている人形を投げつける!
            それはちょうどアレッシーの顔にぶつかり・・・。


アレッシー:・・・・・・・・
  デーボ:・・・・??
 女子店員:・・・?ど・・どうしました?
アレッシー:・・・ここは・・・どこでしょう。
 女子店員:え?お客様・・?
アレッシー:あれ?なにやってんだ・・こんなとこで・・。
  デーボ:酔いが覚めやがったか・・・。
アレッシー:おかしいな・・。どこだここは。
 女子店員:大丈夫ですか?
アレッシー:は?私がなにかご迷惑でも?
  デーボ:こらてめぇ!これを何とかしろ!
アレッシー:?このお子様はなんだ?腹が立つしゃべり方だね〜?
  デーボ:覚えてないのか?元に・・・
アレッシー:デ・・・・デーボ?!
  デーボ:戻せ!
アレッシー:ひい?!そこにいるのはエボニー人形?!
      ごめんなさい〜?!私は何にも知らないです〜!!


            さっきとは逆に逃げ出すアレッシー。

  デーボ:あっ!!!にげるな〜〜!!
 女子店員:あ!お父さん!
  デーボ:お父さんじゃないって!


            とっくに消えているアレッシーを追いかけ始めるデーボ。
            

 女子店員:ボク〜〜〜〜!!弟くん忘れてるよ〜〜〜?!



             アレッシーを追って、デパートの中を走り回るデーボ・・。
             と、不意に体が元に戻る!!!
  

  デーボ:おお?!も・・戻った・・・!
      ううっ・・・いい眺めだ・・。やはり背が高いってのはいい・・。
      本当に戻ったんだな?・・はぁ・・・・・よかった・・・。
      しかしなんでまた突然・・。まあ・・・いいか。
      アレッシーの奴・・今度あったら呪い殺す!!
            

             取りあえず理由はわからなかったし、
             アレッシーも見つからなかった。
             が、デーボは嬉しそうである。
 
      
                                                次のページへ