★2222★
マミーさんの身体が俺の動きで揺れる。
それを見て心なしか寂しくなる。
そう、アナタは支配されたらいけません。
アナタの内壁に俺が声を漏らすのを聞いて
口角を上げる姿がお似合いです。

「ボ、タン…よぉ…」
「…はい…」
「もうちょっと、右の方、突け…。」
「……わかりました…」

揺れる腕がベッドサイドへ延びるのを見て、引出しが開いた。
余裕、ですか…?それは。
震えた指が何かを掴んで。

「ん…あ…ッ…目ェ…閉じろ、ボタン…」

その声に、大人しく目を閉じる。
視覚が途切れた俺を襲うのは、
アナタのソコに擦られる自分の快楽の波。
聴覚に途切れがちに伝わるアナタの喘ぎ。
そして、自分の腰骨を伝う一つの動き。
目を開こうとして、掠れた声に止められる。
「開くなよ…ッ…目ェ…」
「スミマセン……ッ…」

俺より背の高い身体に比例した長い腕が、俺の双丘に達して。
「…ッ…な、何を…っ!」
「俺だけ、気持ちよくなってんのは、不公、平、だ、ろ?…」

目を閉じて感じたその異物感に、思わず硬直した身体が震える。
何か、押しこまれている…?
「あ…ッ…な…なん、ですか…ッ…」
「一番感じるところに達したら、言えよ…」
「…ッふぅ…ッ…マミーさん…ッ、お、俺、俺まで…そんな…ッ」

言いつけられたとおりに目は開けない。
押しこまれたその物体が冷たく、
そして小型の丸い物だと言う事だけが理解できた。
そこです、と。
小さくコトバを発すると、押しこまれる動きが急に和らいだ。

「お前も、喘げよ…どうせ乱れるなら、
 同じ位ぶっ飛んだ方がイイ、違うか?」

そのコトバと同時に。
俺の内部に振動が伝わる。
「ヒィ…あああッ!?な、なん、なんですかァッ、これ…ッ」
「バイブ、だよ、知ってんだろ…ッ…
 ああッ…中で、また大きくなったぜお前の…ッ」

コトバに煽られて。
弱いところを休むまもなく責められて、その動きに又煽られて、
アナタを激しく抱きました。
策略に流されて。
快楽に没頭したのは、アナタと言う名のクスリの所為。

「イ、きます…ッ」
「…っぅ…あ…中…イイぜ…ッ」
お許しをいただいて、内部に自分を放つと、
俺の痙攣に引き出される様に彼のソレが俺の肌を白く染めた。
掬い取って、アナタの口元へ。
舌先が、綺麗ですねェ…
まだまだ、狂えますよ、まだまだアナタも、俺も。

まさか、ねぇ。
アナタに煽っていただけるとは思いも寄らなくて。

ドキドキしてた純粋な思いは何処へやら、只の貪り合う動物に豹変して。

意識を手放したのはどっちが先だったのか。




目を開いたときにアナタが俺を覗きこんでいるのか、
それとも横で眠っているのか。
閉じた瞳でそう感じて、恐る恐る目を開く。
…何処にも誰も。
なんだ、置いてけ堀かい。
すねた俺が唇を突き出して突っ伏すと、足音コトコト。
早撃ちガンマン宜しく顔を上げるとそこにいたのはマミーさんで。
右手に持ってるのが風邪薬。
左手に掲げた酒のビン。

「薬、のんどくか?」

……
酒で薬は、イケマセン。

なんだか安心した俺に睡魔が襲って。
コトリ、コトリと睡魔がたゆたう。

煙草の煙の匂い。
氷の音とブロッサム。
目が醒めたら俺にもう1度、笑ってくださいなァ…。





<コメント>

す、すみませんっ!2222HITのキリリク小説なんですが、
ボタンオロオロ系のボタマミをリク頂いたのに…vv
ボタン、コレ、オロオロしてます?(苦笑
オロオロと言うよりは、フラフラしてる事が多かったようなvv
ボタマミですが、きっちり二人ともイイ思いしてます(笑
「老楼ノ挿シ木」と同じような文体で書いてみました。
そういやマミ受け書いたハジメテやぁ!ど、どないだ?

ショウセツTOP