★破礼句★
座りこんだままの二人を見下ろして。
俺は唾を吐きかけた。
腐ってやがる。

「マミーが好きでそれしかないと決めたなら、気なんかもたせんじゃねぇよ」

「…気を、もたせたツモリは、ねぇよ」

ちぇ、否定無し、かい。
黙ったままのマミーが、煙草にまた火をつけた。
そのじりじりとした火に、ボタンがおもむろに手をかけた。

「……な…っ」

指に絡めたタバコを楽しそうに見て。
その火種を首に押し当てた。
ジュウ、と肉のこげる匂いがして。

「…ひぅ…ッ!!」

悲鳴を上げながら、焼かれ続ける。
動きを止めて息を吸い込んだマミーの腕がそれを取り上げた。

「な、何してんだッ!」
「…焦がして下さい…ッ!俺がいけないんでしょう、
 分からせてください、自分の罪を!」

ボタンを叩いたのは、俺の拳だった。
マミーの動きよりも数秒早く。
ボタンの頬を捉えて、引きずり倒す。
歯をむき出して起き上がるボタンを見下ろして。声高々に。

「始めから言やいいんだ。抱かれたいけどマミーさんに悪いです、ッてな」
「な…ッ」

それだけ言って、踵を返して走って出て行ってやった。
はっはっは、ほらどうだ、マミーの罵倒が遠く聞こえる。
これから、どうなるか。
イイ思いだか悪い思いだか、何にせよ俺が精神を削ったのは確かだ。
あーあ。骨折り損かよ。

まぁ面白そうだしな、今まで通りちょっかい出してやろうじゃねぇの?
そしたら、マミーはどんな顔して殴ってくるか。
それ考えるだけでワクワクするぜ。あーあ。



…別に、好きだったわけじゃ、ねぇよ…
気に入ってただけだ。

…見た目、がな。


チッ。


お疲れ様&有難う御座いました!
ボンチューには自由になって頂いて(笑
ボタンはマミーさんにべったり〜(笑)もう愛してやまないのネ(苦笑
実は着物着てるボタンの話が書きたかっただけなんですvv
それが何故こんな展開に…
後のこと全く考えずに書くからこう言うことになるんです〜vv
この後当分カーボタに専念します。はい。反省vv

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