クリスマス?
ガラじゃねぇよな。
クリスマスパーティー?
もっとガラじゃねぇよな。
そんなもの、経験したことがねぇ。
人がやっているのは何度か見たことがあった。
兄貴とソレを見ていた記憶がある。
反町の兄貴は、見ているだけで楽しそうだった。
「いつも見てるだけだったからな」
そう言ってたな。
…そんなコト、思い出しちまった。
クリスマス、俺は何やってただろう。
施設にいたときは、なんだか胡散臭いことをやっていたように思う。

クリスマスって。一体なんだ?

…くだらねーイベントだろ。

俺、何でこんなにわくわくしてメシ作ってんだろ。

参鶏湯。サムゲタン。って読むんだけどよ。
中にもち米やらを詰めた丸鳥を、水と焼酎で煮る、っていう料理な。
香港で覚えた。
出来上がった柔らかい丸鳥を取り上げて、冷まして、水気を拭いた。
ぐらぐらに煮え立った油をそいつにぶっ掛ける。
こんな料理、どこにもありゃしねぇ。
でも、なんとなく、ぶっ掛けたくなったから、ぶっ掛けた。
皮がぱりぱりになって美味いんだ。
初めて作る。
どうなるか、わからねぇけど、どきどきした。
コレがクリスマス?

クリードは、まだ寝てる。
俺は我ながら信じられない早起きをして、キッチンに立った。
昨日アレだけやっといて、よく目が覚めたもんだぜ、ホンキ。
まだ、なんとなく眠い気はするけどな。
後、微妙に腰がだるい。
まぁこりゃしょうがねぇ。

一年前は何やってたっけ。
誰といたっけ。
思い出せねぇ。
クリスマスなんて、やっぱり俺には関係ねぇもんなんだ。
多分、コレもたまたま気が向いた、単なる大雑把な料理。
…銀鱈を、半分に掻っ捌いた。
どこが、クリスマスなんだよ。
わっかんねーなぁ。
プレゼント貰ったり、
お祝いしたり
ケーキ食ったり
しらねー。
本当にコレがクリスマスなら。
誰か、そうだと言ってくれねーかな…

銀鱈、でっかいオーブン皿に乗っけて。
レモン汁とオレンジジュース、白ワインをダバダバと掛けた。
そのまま、レンジでチン。
…俺、こんなこと、どこで覚えたんだろ。
いつ、やったんだろ。
料理なんて、誰かのためにしたんだっけ。
俺が自分のために、やってたんだろ?
クリスマスって、なんだったんだよ。


…眠みーなぁ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

山崎が、何か考えている。
それも、かなり真面目に、かなり集中して。
なぜなら、俺が部屋から出てきて、キッチンのテーブルに座ってじっと凝視しているにもかかわらず、
もくもくと料理を作っているだけ。
俺には気づきもしないからだ。
煙が出そうなほど熱く熱した油を丸鳥に掛けながら、丸鳥を凝視している。

よくもまあ、飽きもせずに同じことを繰り返しているなぁ、と感心し始めたころ。
その丸鳥をオーブンの網の上に乗せて、キッチンテーブルに放置。
何だ?アレはもういいのか?
山崎の動きを追っていると、まるでラーメン屋でラーメンが出来てくるのを
カウンターで待っている客のような気分になってきた。

ダン!

銀鱈が真っ二つにさばかれ、内臓も手早く落とされて。
…どこで覚えたんだか。
それに、
…オレンジジュース?!
ちょ、ちょっと何を作る気なんだ?!
まさか、考えに夢中で何してるかもう分からなくなってるとかそういう…

…気がつかねぇな、なかなか。

朝起きたら、気がつくかと思ったんだがなぁ。

よっぽど寝ぼけてるか、よっぽど上の空か。
…ん?どっちも似たようなモンか。

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銀鱈。レンジの中じっと見つめた。
クリスマスって言うと、なんだ?
サンタクロース?
いるわけねぇ。いや、もしかしたら居るかも知れねぇぞ、
どっかの国でふざけてそんな名前付けられてる子供。
じゃなくて。
っちうか、サンタクロースの逸話は、そもそもどの国から生まれたんだ?
アメリカか?ロシア?
何でプレゼントなんだ?
キリストが生まれた聖誕祭?
…何がめでてぇんだ?
…俺はちっともめでたくねーぞ。
そもそも世の中の連中で、本当にクリスマスの意味を背負って祝ってるやつ、居るのかよ。
イベント、だろ?
理由、だろ?

…面白いのは歓迎だよな。

でも俺。
クリスマス、面白かったことねぇな。

っていうか、クリスマスも平日も、同じだったよな。
クリスマスは、冬だったっけな、とかその程度。
年末の前だろ。クリスマスって。
そんな感じの覚え方。
美味いもん食ったり、ワイン飲んだり、シャンパンとか飲んだり
ヤクやったり乱交したり…ってそれはちょっとアンダーグラウンドか。
でも、どうせそんなもんだろ。
親からのプレゼント。
友達とプレゼント交換。
話には聞いたことがある。その程度。

別に
何も、感じちゃいねぇ。
俺にはそれが当たり前だ。

レンジに7分ほどかけた銀鱈を取り出して。
サカナだけ別の皿に分けた。
銀鱈からにじみ出た汁に、コンソメを加えて、さめてから、生クリームとマヨネーズを入れて、こんなもんだろ。
…俺。
何気に、何か、特別なこと。期待してる気がする。
だから、コレだけ美味いもんつくろうって躍起になってんだ。
クリードが相手のクリスマスなら何か、期待してもいいような気がしちまってる。
誰かに何か期待するなんて。
馬鹿馬鹿しい。

気がつくと、スパークリングワインの瓶を呷ってた。
オーストラリア産の結構強めのやつで。
12度。
一瓶全部一気にあけたら、なんだか、目が回って。
心臓の音、どきどき、頭に響く
早いな、鼓動。
まるでクリードとやってる最中みたいな
あ、やべ。
マジ酔い…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

突然、山崎の動きが止まった。
魚とソースを用意して、動かなくなっちまった。
ことん、と、オーブンに寄りかかって、はぁ、なんてため息ついてて。
なんだか、疲れた主婦みたいだぞ。
さっきから、瓶を呷っているのは見えていたが。
まさか一瓶で酔いつぶれることは無いだろうしな。
何をそんなに思い悩んでいるのだろう。
そろそろ、教えてはくれないか。
その前に、俺に気づいてくれないか?
いいかげん、焦れったくなって来たぞ…。

そっと近寄って、驚かすか。
普通に声をかけるか?
下手に驚かせて、殴られても何だからな。

「…。」

やっぱり、驚かそうか…

近寄って、一瞬戸惑った俺に。
山崎が気づいた。
俺を、見上げる。
下から、ぼっと見上げて。
「ふぅ」
「山崎?」
さ、酒臭いぞ!!!
よーく観察してみると、目はとろんとしてて頬がかすかに上気している。
呼びかけても、眉をしかめるだけ。
おいおい。
酔ってるぞコレ。
「おい山崎?」
「…ふぅ」
「俺が誰だかわかるか?」
「…くりーどだろ」
…多少、正常。
ちょうど料理もヒト段落ついているみたいだしな。
このまま、ベッドまで運んでやるか…
その体を、肩に担いで。
立ち上がろうとして。
背中をトントンと叩かれた。
「なぁクリードよー」
「ん?なんだ」
「今日、なんでクリスマスなんだ?」
「???はぁ???暦がそうだから、じゃ無いのか」
「…そ」
それだけ言って、また動かなくなった。
何を、考えているんだろうな。
理解できないぞ。

山崎をベッドに運びながら、考えた。
なんで今日がクリスマスなのか?
…誰かが、決めたからだろう。
そもそも、俺はクリスマスを、誰から教わった?

ああ、親だな。
……。
ぼふん。
ベッドに山崎を横たえて。
その横に座って、熱い頬に指の腹を沿わせる。
山崎は薄く目を開いて、それを見てる。
「…親のことを考えていたのか?」
「…違う…と思う」
「ずいぶん考え込んでいるようだったからな」
ちろ、と俺を見上げて。
苦しそうに目を閉じた。
「大丈夫か?」
「ああ」
「お前らしくないぞ」
「なんだよソレ」
もう一度、目が開いて。
俺を見据える。

「俺らしくない?ってのは。どう言うことだよ」
「考え込んでいるのを見るのは初めてだからな」
「はじめて見た俺は、俺らしくねぇのかよ」

酔っ払いのたわ言と。本心が入り混じっているそんな言葉に。
つい、苦笑した。
俺の笑いに、山崎が力無く怒っているようだったから。
酒臭い息を、舌先から塞いだ。
離した口元に、罵声。
「誤魔化すなよ」
「誤魔化していない」
「はじめて見た俺は俺らしくー!」
じたばた。ぐったり。
面白いな…見ている分には。
しかし、本人は相当辛そうで。飲みなれないワインという種類が、山崎を雁字搦めにしている様で。
「お前がいつまでもお前らしくしか見えないのなら、面白くも何とも無い」
「は?」
「今の頭じゃ、理解できんだろうな」
クク…額を押さえて、笑った。
その俺の手の甲を、山崎がベチ、と叩いて。
その指を俺が握り返して。
左手の薬指。
はは、俺もまたこんな馬鹿馬鹿しい事よく思いついて、そして実行に移すもんだ。
プラチナの装具で、その薬指を拘束する。
「あん?」
「俺へのパスポート代わりだ」
「はぁ?」
「はぁ?じゃなくてだな」
「なによこれ」
「…」
起きたら気がつくようにって、枕元においておいたんだがな…
気がつきもしねぇでキッチンへ行ってしまったからな。
無理にでも気づかせてやる。
気づくのを待ってるだなんて、まだるっこしい事、俺には出来ん。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

頭、ふにゃふにゃ。
クリードの言ってる事、10にひとつも理解できてねぇ。
ベッドまで運ばれて、横になったら、少し楽になった。
もう、スパークリングワインなんて、そうそう飲まねぇからなー。
クリードが持ってる俺の指。
その根元に締め上げる銀色の物体。
なんだこりゃ。
なんだよ。
指輪?
うわあ。
馬鹿みてぇ
俺はこう言うの嫌いだって…
ん…

クリードが、そのまま、俺の指咥えて。
ねちっこく柔らかく、舐めてる。

「なん…」

ああ、そっか、やるのか。
そう理解して、俺はクリードの体へと空いた手を這わせようと…
して、掴まれて、ベッドに押し付けられた。

「動かなくてイイ」
「んだよ」
「クリスマスだ、だからクリスマスプレゼントをやる」

なんだよ。
プレゼントって。
そんなん、
嬉しくもなんとも…
舐めるなよぉ、指輪…
「っ、や」
「イヤか?」
「こんな、イベントみてえなコト、性に…」
「クリスマスが嫌いか?」
嫌いとかそう言うんじゃねぇ。
関係、ねぇから、そんなモン、俺には…
「俺は嫌いだ」
「へ?」
指輪のくっついた手を、力ずくで動かされて。
「いてててて」
「力を抜け」
「なにすん…」
そのまま。
その俺の指、俺の、其処へ誘導して。

「何、させんだよ!」

慌てて、ボーっとした目、無理に見開いて、
クリードは好色そうな笑みを俺に投げかけるだけ。
ったくよぉ、
この、
好きモン!

俺の指に指を絡ませて。
其処を、まるで自分でしてるかみたいに、なぞらされる。
「…っ、あ」
「…まぁ、なんというか…
 クリスマスに託(かこつ)けて、お前に何か物をくれてやりたくなった」
グイ、押されてゆっくりと擦られる…
「一年目、二年目、とな。数えるんだ。面白い年なら、クリスマスを数えてもイイ、なんて思う」
「は、ガキ、みてぇなコト、言ってん…」
自ら、自分の其処を掴んだ。
こう、させたいんだろ?
「ふぅ…ッ」
喉が反って、首元にクリードが顔を埋める。

酒、ぼんやり、抜けて。
左薬指の冷たい金属、俺の根元にあたる感触…
もらったよ。
指輪。
もらったよ。
…どうしよう、クリスマス、体感、しちまってるよ俺…

ばっかみてー
女じゃねぇのに
物もらって、嬉しいなんて
そうだ、あの時、以来…

やべぇ
気持ち、いい…
こんなん、俺らしく、ねぇよなぁ。
…はは。
…はははは。
これも、俺だな…
違いねぇや…

クリスマス。
俺が何してようと。
俺と同じ。
多分、
これも、クリスマス。
一人で町を歩いてたあの時もおそらくクリスマス。
こんなもん、貰っちまうのもクリスマス。
単なる、ある、一日の呼び名。
呼び名があるから、特別な日にしてもいい、ただそれだけ。
だろ…?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あまりに山崎がおとなしくて、
何をやっても怒られそうになかったから、
つい調子に乗って、抱いた。
山崎らしくない。
抱きついてきたり、細い声上げたり、
でも、何か振り切ろうともがいているのか、さかんに頭を横に振ったりして。
何か、山崎の中でごっちゃになっているんだろうか。

「まぁ、いいか」

クリスマスだからな、おかしな事くらい、一度くらいあってもイイか。
こじ開けて深く入れても、
何だか処女みたいな反応で。
おもわず、…燃えちまったぜ年甲斐もなく(照)。






そのまんま
俺たちは少し眠った。
山崎は落ちるように寝てしまって。
疲れなのか、酒のせいか、寝たりなかったのか。
まあ、どっちにしろ。
たまには、いいよな。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ん?

目、重…
目を開けると、あたりが真っ暗だった。
????
手を動かすと、布に当たる。
あー、もぐっちまってたのか。
さて、と、よく寝た。
「うー」
伸びをしながら、起き上がって…
ん?
窓の外。
曇ってんのか、空。
暗いな…
何時だ?
4時?
…朝の?
……まさか、夕方?!

「嘘だろ?!」

俺の叫び声に、クリードが目を覚ます。
その頭に剥いだ布団ぶっ掛けて、立ち上がってキッチンへ。
まだ俺、何も…

「あ???」

キッチンのテーブルの上に、丸鳥。
レンジの上に、銀鱈。
「…」
「威勢のイイ起き方だな」
俺の後をついてきたクリードが、寝とぼけた声で、そう言う。
すご。
これ、
鳥、と、魚。
「料理できんのかよオメー…」
つい、感嘆のの声を出して。
寝とぼけたクリードの目が、覚醒したみたいに見開く。
「は?」
「いや、だからよ、コレ」
鳥と魚、指差して。
「は?」
「は?」
これだよこれ。
「それはお前が作ったんだろ…」

ドット汗。

…マジ?

暗がりの中、向かい合って。
唖然としてる俺。
唖然としてるクリード。

「覚えてねぇぞ…」
「いや、しかとこの目で見た。お前が作っていた。鳥に油かけたり、魚にオレンジジュースをかけたりな」
「…俺のレシピだわそりゃ」
「だからそう言っているだろうが」

クリード見て。
魚見て。
鳥見て。
…美味そ…
腹。減ったな…

「メシ、食うか。」
「そうだな」

どうも腑に落ちないまま、電気のスイッチに手を伸ばし…

ん?

な、

なんだ、

「何だコリャーーーーーーーー!!!!!!」

おおおお、俺の指に、なんか指輪はまってるぞオイ!?
なんだこりゃ、なんだ?
俺が指輪?!うお!抜けねーーー!
俺が大慌てになってるの見て、クリードのやつ、大笑い。
「オメーの仕業かー!!」
「さっきは喜んでいたのに随分とエライ変わりようだな」
「え?!さ、さっき?ッて、何だよ、テメー言わねぇと殺すぞ!!」
うわあうわあ。
もう、俺、頭ん中ひっちゃかめっちゃか。
起きたら飯はできてるし、
知らないうちに指輪はまってるし

「…犯したな!?」
後ろの感触、ちょっと感じて。
「同意の上だったはずだが」
「嘘だー!覚えてねぇええ」

頭抱えて座り込んで。
…メシ、作ったのは俺。だろ?
…指輪貰ったのも俺?
…クリードに抱かれてたらしいし
…どんな、抱かれかたしたんだよぉ

むく。
顔を上げて。
電気をつける前に。クリードの目の前に立った。
「忘れろ!」
「…忘れてほしいのか」
「…俺が覚えてねぇから忘れろ」
両手の平を上に向けて、肩をすくめるクリード。
そんなことしても駄目だっての。
忘れろ。
わーすーれーろー!

「んじゃ、その指輪も、なかったことにしようか」
「コレは貰っとく」
「なに?」
「貰っとく」

それだけ言って、スイッチ付けに行って。
すっかり冷めちまってる鳥。
冷めちまってる魚。
冷め切ってない体と、
冷め切ってない、かすかな記憶。
電気をつけた途端に、かすかによぎる。

パチン。

もう一回電気消して、薄暗がりの中。
「山崎?電気の調子でも悪いのか」
「んにゃ」
「ん?」
「アリガトナ」

電気、ついたろ?
別に調子悪いわけじゃないんだよ。

何で、キラキラしながら俺を見てんだよ。
「ああ?幻聴でも聞こえたんじゃねぇの?」
「かもなあ」
「クリスマスだしなー」
「だな」

コタツのテーブルの上に運んだ鳥の皮。ぱりぱりしてて、なんか北京ダックみてぇで、美味い。
冷蔵庫の中のモン、あっちからこっちから漁って、鍋にぶっこんで白味噌と酒粕で鍋。
酒、
ん?
ワイン?

ふと、回想に入りそうになってる俺に、クリードが猪口を差し出した。
「まあ、なんだか目出度いからな、乾杯でもしようじゃないか」
「あいよ」

あったかなコタツの中で。
乾杯しようとして持ち上げた左手に、光るもん見っけて、
ちょっと照れて、右手に持ち替えた。

あはは。
クリスマス、でやんの。


クリスマス、だよなぁ。


クリスマス、だけだかんな。


特別にしてみたかった俺の、ちょっとした悪戯。
悪戯が想像以上に膨らんじまったけど、
ちょっとした悪戯。

どこが?だと?

知るか。わかんねぇから、悪戯なんだよ。ははは。



また来年、楽しみにしてろよオッサン?

そんじゃ、

乾杯。